ブログを「楽」につづけるために押さえておきたい3つのこと

うちの押入れに居候の魔術師が引っ越してきて、すでに1ヶ月が過ぎようとしている。最近の僕はもっぱら...

ピイイイイ!! 突然部屋中に、ホイッスルが鳴り響いた。

魔術師ロバ:

はいー。やめー。そこでストップ。 集合してー。 そう、そこのあなた。 著者さん、あんたです。

著者:

「もっぱら」って。そこで終わらせるの?

魔術師ロバ:

とりあえず正座して、話はそれから。 ... あのね、自分、押入れの中に1年以上も閉じ込められた経験ある? ないよなー。そんなことしたらどこかの人権保護団体から抗議受けるわ。 1年間もこのブログをほっぽらかしにしておいて、何してた?

著者:

申し訳ない。 それが、なんかモチベーションがなくなってしまって…

魔術師ロバ:

モチベーション? んー、1年ほど閉じ込められていた人間としては、ちょっとそんな理由じゃ納得できないな。もっと具体的に。

著者:

具体的? なんとなくそうなってしまったんだよ。 自分でもよく分からないよ。 … そうだ、ロバちゃんの魔法でなんとかしてくれないかい? なんでも出来るんでしょ?

魔術師ロバ:

えっ? そうきちゃうの?

著者:

だって完全無欠だって自分で言ってたよね。

魔術師ロバ:

そう?そんなに持ち上げてもらっちゃったら手を貸してあげたくなっちゃうなー。 よし、ワシの実力の見せ場かもしれんな。

魔術師は自分が着用しているローブの袖の奥に手を入れると、愛用の筆を取り出した。筆先をペロッとひと舐めすると、著者の顔に手をあてて額に何やら書き始めた。

そこに朱色で書かれた文字は

「ブロざえもん」

文字を書き終えると、満足そうにこう言った。

魔術師ロバ:

申し遅れたが、わしの魔法は召喚魔法じゃ。今回だけ特別無料サービスにしておいてやるぞ。 今から召喚する「ブロざえもん」というモンスターはブログににかけては右に出るモンスターはいない兵(つわもの)じゃ。楽にブログを更新し続けられるように導いてくれるじゃろう。 おぬしの潜在意識の中に潜り込ませる呪文を今から唱える。あとはブロざえもんに、詳しく教わってくれ。

魔術師ロバ:

いっしょにこの呪文を唱えてくれ、そうすれば潜在意識に移動できるはずじゃ。

それーい!クルクルパピンチョぺパッピポーヒヤヒヤドキッチョノローバちゃん!

著者: それってあのピンクのどうぶっ… あー意識が遠のいていく… アーーーーー…

「楽」にブログを更新し続けられる3つのアクションプラン

召喚モンスター「ブロざえもん」の解説: 著者のwizardroba殿は、「魔術師への道」というタイトルでブログを2015年の8月に開始した。12回も記事をあげたにもかかわらず登録をしてくれた読者は一人だけ。記事へのアクセス数も数えるほどだ。そして、いつしかブログの更新は止まってしまった。

彼は以前にも別のブログに手を出していたが、同じように半年も持たずにギブアップしている現実もある。とにかく続かないのだ。考えられる要因はいくらでもあげられるだろう。その中でも、自身の怠け癖が大きく関わっていることは明らかだ。どのようにして「楽」にブログを更新し続けることができるか、それが今回のテーマだ。

楽をしてブログを更新

wizardroba殿にできる3つのアクションプランを以下の通り列挙してみた。

  • 目的地を設定する
  • 文章を構造化する
  • 執筆環境を確立する

目的地を設定する

目的地を設定することによって、進むべき方向が初めて見える。カーナビで最初にすることは目的地を設定することだ。あとはナビゲーションに従って運転をするだけで目的地にたどり着ける。途中で渋滞に巻き込まれたり、道路工事に足止めされたりすることもある。それでも、ナビゲーション通りに進めば「楽」に目的地へ到達することが出来る。便利な世の中になったものだ。もちろんブログにもそれは当てはまる。 ブログを始めるにあたって目的地を設定しただろうか?

  • アフィリエイトでお金儲ける
  • 商売の宣伝をする
  • 同じ趣味の仲間と繋がる
  • 有名になる

人それぞれ異なった目的があるだろう。ブログで何かを表現することによって、期待する結果に近づこうと頑張るのだ。

ブログにおける目的地を意識すると、モチベーションが保ちやすくなる。もし、その目的地が著者の価値観にそぐわないものであれば、記事のネタに困ったり、ただただ時間を浪費して頭を抱えて執筆しなければならないだろう。

マクドナルドは一つの例だ。 彼らの本来の目的は「安くて」「早くて」「ほどほどにうまい」ハンバーガーをフランチャイズビジネスで広げていくといったところだろう。 しかーし、最近のマクドナルドは少なくとも「安くて」「早くて」は当てはまらない。日本マクドナルドは数年前に社長が変わって、会社の方針も高級路線にシフトした。美味しさを追求することでコストがかさむのは理解できる範囲だが、離れていく客も多い。「安さ」を求めて多くの客がそこに足を運んでいた事実があって、それを売りにしていたビジネスだったからだ。 待ち時間も長くなった。これはコスト削減や作業効率化によるしわ寄せか。人員を少なくしてコストカットをするが、サービスの質を同じレベルに保とうとしている。たしかに今ではどの企業もやっていることではあるが。利益を追求することで、社員・アルバイトの負荷を大きくしている。間違いなく彼らのモチベーションに影響を与えているのだ。 異物混入問題のニュースなどマイナス要因も合わさってマクドナルドの業績は傾き、方針も変更せざるを得なくなってしまった。経営陣はなにを勘違いしてしまったのだろうか。イメチェンは完全に失敗したのだ。安全でおいしいハンバーガーであれば客は迷わずモスバーガーに行くだろう。目的を見失ってしまうとこういう結果が待っているのだ。

召喚モンスター「ブロざえもん」の提案: - ブログの目的を読み手に知らせる。何に興味があって、どんなテーマを取り上げていのかくらいは最低限共有しておく必要がある。 - 自己紹介に背景なども含めた詳細を加える。読み手にわかりやすくするのに必要だ。 - ブログのサブタイトルを変更して、読み手にメインテーマを分かりやすく伝える。

文章を構造化する

文章作成において型を用いることによって作業効率をあげることができる。型を別の言葉であらわすと構造化である。表現したいことを型にはめていくという作業によって、テーマに沿った論理的な文章を作成することができる。タコ焼きを作るにはタコ焼き器が必要である。型に具材を入れキレイな球体に仕上げる。ソースをつけてから青のりと鰹節をまぶして完成となる。鰹節が踊る姿は芸術品とも言えるほどの見事なものだ。 文章作成についてもこれは当てはまる。構造という型を使って驚くほどの完成品を生み出すことが出来るのだ。 従って文章は書く前に全て勝負がついているといっても過言ではない。「楽」を追求するのであれば文章の構造化が鍵となる。

文章の基本的構造には以下のようなものがある。

起承転結 起承転結という文章構造は小学校の作文の授業で最初に教えられる。物語を書くには適した構造だ。導入部から始まり、段々と話を盛り上げていきクライマックスを持ってくる。そして最後に結論がくる。

ピラミッド構造 最初にテーマに対する結論を持ってきて仮説・推論とその根拠をあとに持ってくる構造だ。論理的に説明することに適しているため、レポートや論文などによく使われる文章構造である。ピラミッド構造には主に以下の2つの論理方法が用いられる。

帰納法(きのうほう) いくつかの事実から共通点を見つけだし結論に導く方法。 ①ブログ更新は時間がかかる ②ブログ更新は手間がかかる ③ブログ更新はネタ探しに苦労する > よってブログ更新は「楽」にできない 実にビジネス文書のうち七割がこの論理方法によって書かれている。

演繹法(えんえきほう) 前提から推測して結論に導く方法。 ①ブログの更新は手のかかる作業だ > ②手のかかる作業は苦痛をもたらす > よってブログの更新は苦痛をもたらす この論理方法はより数学的な考え方だ。仮説が現実とかけ離れてしまうこともあるので注意が必要だ。

帰納法をもう少し具体的にみてみると、このようになる。 ピラミッドの頂点に主題となる疑問とその結論を据える。 下にその結論の根拠となるものを3つ程並べる。(少なすぎてもダメだし、多すぎてもダメ) 一番下に置かれるものは、根拠ををサポートする事例や説明となる。 ここで大切になるのは、ピラミッドの縦の関係と横の関係だ。縦の関係は常に頂点に据えられている結論が下に敷かれている根拠や事例・説明などによってサポートされている関係だ。もしサポートされていない事例などが使われている場合は、ピラミッドが傾いてしまう。傾かないようにするために、上と下両方向から論理的に辻褄が合っているのか確認する必要がある。「だからなに」「なんでそうなるの」といった質問を文章に問いかけて完成させていくのだ。 横の関係は、いくつかの事実からエッセンスを取り出しグループ化したものである。そのため、共通点をいかに表現するかが要点となる訳だ。「重なっていないか」「モレがないか」「ズレがないか」といった問いかけをすることで、横の関係を強化し頑丈なピラミッドを作ることができる。

文章は構造化することで、余計なことを考えないで済むようになる。書き手がしなければいけないことは、アイデア・文章群を型にはめて、縦横の関係を補完するだけの作業となる。

召喚モンスター「ブロざえもん」の提案: 慣れない物語を起承転結の基本構造で書くのではなく、ピラミッド構造の問題解決型のアプローチにしてみてはどうか。 本来の目的でどうしても物語を書きたいのであれば、どちらもカバーした合わせ技っていうのも一つの手である。

執筆環境を確立する

どの世界にも形から入る人を見てきたが、けっして悪いことではない。ブログの執筆にあたっては、それなりの執筆環境を確立することでやる気につながるのだ。ここで言う執筆環境とは必要な道具を意味している。人それぞれにこだわりはあるだろう。WindwosのPCじゃなきゃ作業できないという人もいれば、スマホでモブログをという人もいるだろう。しかし「楽」を追求した場合、何が最善の選択になり得るだろうか。デスクトップPC、ノートブック、タブレット、スマートフォンが道具の候補となる。 そして求める必要な条件は以下の通りとなる。(優先順)

  • 「どこにいても執筆できる」
  • 「1つで全て執筆できる」
  • 「快適な文字入力ができる」

どこにいても執筆できる(順番) ①スマートフォン ②タブレット ③ノートブック デスクトップPCはここで完全にアウト。ノートブックも机などの安定した場所が確保できないと厳しい。場所を選ばずに執筆できるスマートフォンが文句なしに一番だろう。

一つで全て執筆できる(順番) ①ノートブック ②タブレット ③スマートフォン スマートフォンの画面サイズは文章作成に向いていないことは明らかだ。くわえてOSやアプリのパワーがノートブックのそれより劣っているのはよく知られていることだ。写真メインの簡単なモブログであれば問題ないだろう。しかし高度な画像処理や文章加工が必要となるブログ記事の作成は難しくなる。最近になってようやくいくつかのアプリやクラウドサービスがマルチプラットフォームに対応するようになってきたところだ。異なるOSの間でもシームレスに執筆できるようになってきている。その点を考慮すると、ノートブックとタブレットの間にほとんど差はない。

快適な文字入力ができる(順番) ①ノートブック ②タブレット ③スマートフォン 断然にノートブックに軍配があがる。スマートフォンとタブレットはソフトキーボードが備え付けてある。タイピングスピードは残念ながら、物理キーボードには遠く及ばない。しかし音声入力とBluetoothキーボードは裏技として取り上げておく必要があるだろう。 タブレットやスマートフォンには音声で入力できる機能が備わっている。内蔵されたマイクに話しかけると音声をテキストにしてくれるのだ。文字入力のスピードは普通にタイピングしたときに比べて、平均で2倍速く入力できると下記サイトに記載されている。だが誤変換の問題も指摘されているように、まだまだ未発達の技術であるので実用できるかはそれぞれの判断が必要になってくる。

音声認識ソフトを使えば、1分間200文字タイピングを超えられる!! Bluetoothキーボードはノートブックと変わらない文字入力を可能とする。携帯性は少し落ちてしまうが... 状況に応じて、ソフトキーボードと使い分けられるのは強みでもある。

召喚モンスター「ブロざえもん」の提案: それぞれのタイプのデバイスに優劣をつけてきたが、一番オススメのデバイスはタブレットだ。ソフトキーボードでは快適な文字入力ができないため、Bluetoothキーボードと合わせて使うという条件付きになるが。もしひとつ以上選択していいとなれば、状況に応じてより良い執筆環境を作りだすことができるだろう。

落着

著者が目を開けると、もとの現実世界に戻っていた。

魔術師ロバ:

よう帰ってきた。んで何を学んできたんじゃ?

著者:

ブロざえもんは結構わかりやすくアドバイスしてくれたよ。とにかく話が長くて覚えていることは3つだけど… ①読者にブログの目的を共有する ②文章を型にはめて書いてみる **③執筆環境を整える

魔術師ロバ:

ほー。基本的なところを教わってきたんじゃな。

著者:

自己紹介ページでもう少し詳しく書かなきゃと反省したよ。あのブログのサブタイトルもわかりやすいものに変更しまーす。 あとあなたの扱い方をどうしようかということを考えていたんだけど。

魔術師ロバ:

えっ?ワシかい?

著者:

そう。文章構造について聞いていた時、思ったんだけど。物語を書くの慣れてないけど、ドラエモンみたいに、型にはめた物語だったらいけそうだなと。 お願いロバちゃん。名前変更させてもらうわ。今日から「ロバエモン」でいいかな? ゲムちゃんも「ゲムタ」にしてみようと思うんだ。物語だけど型にはめて書けそうだから。とりあえずやってみる。我慢してね。

魔術師ロバ:

そうか。また頑張る気になったんであれば、ワシはいくらでも協力するぞ。ロバエモンでもなんでも演じてやるから。

著者:

ありがとう。僕なんだかやる気が出てきたんだ。あと、勢いでスマホをiPhoneに買い換えようと検討中なんだよ。iPadとBluetoothキーボードは既に持っているから、iPhoneも合わせれば最高の執筆環境が出来上がっちゃうね。 じゃあ次回からはロバエモンでよろしく。

魔術師ロバ:

どうじゃ楽にブログを更新できそうか? おぬしの目には何が見える?

著者:

絶景かな、あっ絶景かな~~~~。

魔術師ロバ:

これにて一件落着!! いよぉぉ~~。